「MISSING」「FINE DAYS」 本田孝好 | my tiptoe

「MISSING」「FINE DAYS」 本田孝好

本田孝好 「MISSING」、デビュー作を含む短編集。

デビュー作にはその作家の核になるモノが詰まっている、と言ったのは、高校のときの国語教師。
一年のときの担任でもあり、二、三年の選択教科の教師でもあり、それから何かと縁があった。

高校、一号館の二階には自習室があって、その隣はなぜか喫煙室だった。
私は誰もこない自習室で受験勉強をして(大学附属の高校なので皆あまり勉強しない)、
ヘビースモーカーのあの人は三時間に一度は喫煙室に顔を出し、
だから私たちはよく遭った。
とにかく先生はやる気のない人で(若いのに…)、
授業中に転職雑誌は読むし、テストの点は詰め寄ると「腹立たしい」とか言いながらも上げてくれるし、授業は早く終わるし、常にだるそうだし、
でもそんなところは嫌いではなかった。
自習室に一日いるのを見られていたけど、怒られなかった。
それは、授業時間内に煙草を吸いに来てた先生だっておあいこだったし。
(大学に倣って高校は教師禁煙キャンペーン中だった)(私もHRとか掃除は出てたしね)
現文の授業、誰も聞いていない(化粧とか昼寝とかメールとか、そういうことを結構真剣にやってる)中、一人でハイハイ意見を言って目立つのはイヤで、
でも先生に自分の考えたことを聞いてもらうのは好きで、
一番前の端っこの席でどうでもよさそうにボソボソ言って、またどうでもよさそうにボソボソ返されたり、
今から考えると居心地悪い者同士だったのかもなあ、なんて、
そんな具合で、仲は、そこそこ良かった。
卒業したんだし、アドくらい聞けばよかった。

なぜこんな話が出てきたのかというと、『MISSING』に似た条件の「先生」が出てきたから。
タイプは違うけど。
この本、読みやすいけど、優等生っぽい文章。
「はい、ここにはこんなのがありますよーこうですよーこうですよー、はい、こんなんでしたー」
って、話は面白いのに作者が丁寧に説明しすぎて読者が考える隙がない。
でもこの人の書く女の人が好き。
「FINE DAYS」に出てきた人で、忘れられない人がいる。
いつか、あんな人書けるかなあ。

女子バレー、イタリア戦のようにセンター線を押さえられると打つ手なしってのが痛い。
高橋への負担も大きくなるし。
やっぱり大型アタッカーは一人必要だろう。
大友のバックアタックはまだ実験段階っぽいし…
大山のヘルニア、北京までには整えてほしい。
木村はセッターの練習をしてるんだっけ。
今日のキューバ戦はどうだろな。
そういや菅山の右足が心配。
打つときも足そろえてるし、軸足も絶対右にしないし。
練習も別メニューだと聞きました。
活躍は見たいけれど、ゆっくり慎重に治してほしいです。